赤外線機能付きビデオカメラおすすめ5選｜夜間撮影でも鮮明に！

夜や暗い場所でビデオを撮影したいと思って撮影しても、暗くて何も見えませんよね。撮影できたとしても、光がある部分が強調されすぎて、何を撮っているのかわからない、なんて場合もよくあります。

そこでおすすめしたいのが赤外線ビデオカメラです。赤外線によるナイトビジョンや暗視モードなどの機能搭載ビデオカメラは、光がわずかな暗闇でも撮影ができる優れものです。昨今では防犯カメラや夜間の昆虫・動物の観察、アウトドアなどさまざまな場面で活躍しています。

この記事では、赤外線ビデオカメラについて、赤外線の種類・選び方・おすすめ商品まで詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

赤外線機能付きビデオカメラとは、赤外線の光によって周囲を照らし、暗闇の中でも動画撮影ができるカメラです。赤外線カメラは主に防犯カメラとしての使用が多く、白黒映像が基本ですがカラーで撮影できる赤外線機能付きビデオカメラも存在します。

赤外線ビデオカメラでは、0ルクス(明るさを表す指標)の完全な暗闇状態の中でも撮影可能です。通常のビデオカメラではISO感度を上げると暗がりの撮影に対応できるようになっていますが、それでも撮影できる暗さには限界があります。

赤外線ビデオカメラもまた光によって像を記録する点では通常のビデオカメラと同じですが、赤外線ライトを照射すると、通常のビデオカメラの暗さの限界を超えて被写体を映し出せます。

ソニーのビデオカメラはナイトショット、パナソニックにはナイトモードと呼ばれる赤外線を利用した撮影機能があります。どちらも赤外線の光によって暗闇の中を照らし、撮影を行える機能です。

睡眠中の子どもや深夜の動物など、暗闇の中で光を出しにくい環境での撮影に向いています。0ルクス(明るさを表す指標)時の環境下でも撮影可能です。

赤外線ビデオカメラは照射する赤外線ライトの種類があり、主に不可視タイプと可視タイプに分けられます。ここでは、それぞれのタイプについて特徴を説明します。

LEDライトによって照射される赤外線にも種類があり、波長の長い赤外線を照射するのが不可視タイプの赤外線カメラです。目に見えない電磁波なので、被写体である人は照射されている状況を認識できません。

可視タイプのように赤外線照射能力は高くはありませんが人に気付かれない性質上、暗闇での犯罪やトラブルの証拠を残すなどの用途に向いており、実際に防犯カメラに多く利用されています。

可視タイプの赤外線カメラは、赤外線の照射能力が強力で薄っすらと赤い光が見えます。そのため防犯の用途としては目的や条件で効果が左右される一方で、遠いところまで照射できて鮮明な動画を撮影できる点が利点です。

暗い時間帯や場所での作業や調査など、画像の鮮明さが優先されるような場合では可視タイプがおすすめで、実際に太陽光が届かないような深い水深での潜水調査で利用される場合もあります。

暗い場所での撮影を可能にする赤外線ビデオカメラですが、ビデオカメラ選びでは照射距離をチェックしましょう。また、カラー撮影を希望するなら暗視補正機能も要チェックです。ここではそれぞれのチェック項目について解説します。

赤外線ビデオカメラでは、赤外線の光が届く範囲が撮影できる範囲になります。そのため赤外線を照射するLEDライト数が多いほど照射能力は高くなります。照射距離は機種によって異なりますが、本格的に暗闇を撮影するなら5m以上の照射距離がおすすめです。

照射距離については、自分がカメラを購入する目的が防犯なのか調査なのかによって適した距離が変わってきますので、用途と照らし合わせながら選ぶようにしましょう。

暗がりの撮影方法として、赤外線を照射する方法は可視光に頼らないためカラー撮影はできません。カラー撮影を望む場合におすすめなのが暗視補正機能付きのビデオカメラです。

暗視補正機能付きのビデオカメラでは、少ない光でも露出を補正すると明るい動画を撮影できます。少ない可視光を利用するため色の情報は残り、カラー撮影が可能ですが、撮影に必要な最低限の明るさも得られない場合にはうまく撮影できません。

光は物体を反射するだけでなく、吸収や透過もします。それは光の波長の長さによっても異なりますし、物体によっても異なります。また、すべての物体から赤外線は放射されていて、赤外線ビデオカメラはそうした反射・透過・放射された赤外線情報を得ているのです。

こうした光の性質は、一般的に可視光線をシャットアウトして赤外線情報だけを得るビデオカメラにおいては防犯などの利用に効果的な反面、犯罪に利用される可能性もあります。県の条例などをしっかり確認し、迷惑・人権侵害・違法にならない利用を心がけてください。

ビデオカメラは赤外線ビデオカメラに改造可能で、実際にそうしたビデオカメラが出品されている例もあります。ただし、日本国内のサイトでは、法律に乗っ取って盗撮・盗聴の恐れのある商品の出品は禁止されています。

現在市販される大手メーカーの赤外線ビデオカメラは、赤外線の透過において違法行為に利用される可能性を排除しており安全ですが、改造品はその保障がありません。改造品の購入は違反に加担するため、オンライン上で見かけても購入してはいけません。

赤外線カメラアプリは存在するものの、実際にスマートフォンから赤外線を利用して撮影を行うのではなく、撮影時に赤外線カメラ風のエフェクトで撮影ができるアプリです。

通常撮影よりも少し明るく撮れる効果がありますが、本物の赤外線を利用したカメラと比べると、真っ暗な中でも解像感のある撮影はできません。そのため、本格的に暗闇の中での撮影がしたい方は、赤外線機能が搭載されたカメラを使うのがおすすめです。

通常のビデオカメラは、鮮明な映像を残すために光量を必要とし暗所撮影には弱いのが一般的ですが、赤外線ビデオカメラなら暗所においても被写体をしっかりと映像に残せます。本記事を参考にして、お気に入りのビデオカメラに出会えたら幸いです。